発達障害"グレーゾーン"を生き抜く

発達障害・ADHDで悩んだ経験と試行錯誤しながらゆるりと生き抜いてきた方法を紹介します。

仕事ができない、でも働かなければいけない。そんな時は「えこひいき」される人になる。

能力は低いのに、上司から気に入られている、営業ができる人がいます。
不思議に思った経験はないでしょうか?
そういった人は、相手からおそらく「えこひいき」されています。
 
僕は、ADHD(注意欠如)の傾向が強いサラリーマンです。
物忘れも多く、計画性がない。普通の方より能力は低く、ノルマや結果を出すことが特に苦手です。
それでも、普通の方と並んで、何とかやっていっている理由は、人間関係に気を付けて、僕が「えこひいき」されるように、取り組んでいるためです。
この方法は、総務など事務系の職種や公務員など、数字で結果を出さない職場にはかなり効果的です。もちろん、人間関係なので、どんな関係でも使えると思います。
能力で勝てない人に勝つために、「えこひいき」されるように目指していきましょう。
 
 

人間関係は仕事とわりきる 

もちろん、楽しんでできる方はそう思う必要はありません。
でも、僕もそうでしたが、「他愛ない世間話」や、「飲み会への参加」など、必要な理由が分からなく、すごく苦手意識がありました。
また、意識をしないと、距離感がわからず失礼な発言をしたり、「それムダですよね。意味あるんですか」などと直接的な批判をして怒られたりと、何回も失敗しました。コミュニケーションを仕事と「意識」することで、そのような気のゆるみをなくしていきましょう。

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「えこひいき」されるまでの道のり

1.挨拶は丁寧に
2.こまめにお礼を伝える
3.うれしい気持ちを表現する
4.飲みニケ―ションも大切に
5.相手の気持ちを考える
 

1.挨拶は丁寧に

日々の声かけは、笑顔で元気に行いましょう。
アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したザイオンス効果(単純接触効果)は、何度も繰り返して接触することにより、好感度や評価等が高まっていくという効果です。
1~5の全てにいえることですが、日々の接触回数を増やすことで、周りの方と仲良くなっていきましょう。
 

2.こまめにお礼や謝辞を伝える

小さなことでも、お礼を言われると嬉しいですよね。細かなことでもお礼ははっきり言いましょう。
次の日に言うのも効果的です。会議やイベント、飲み会の次の日には、挨拶の後に近づいて「昨日はお疲れ様でした。」「先日は、手伝っていただきありがとうございました。」などと、行ってみると特別感も演出できます。
 

3.うれしい気持ちを表現する

演技力が大切です。
自分が相手に何かしてあげた時に、相手が喜ぶと嬉しいですよね。
何か教えてもらった時や、仕事を手伝ってもらった時など「すごく助かりました。」「勉強になります。」など、声に出して、相手に伝えることが大切です。思っているだけでは、相手には届きませんので、しっかり伝えましょう。
 

4.飲みニケ―ションも大切に

「必要ないから行かない」という方もいると思います。
ただし、普段忙しい方の本音や、会社の暗黙の了解などが聞ける数少ない機会でもあります。また、飲み会の出席をすごく大事に考えている方も少なからずいます。今後の仕事につなげるためにも、ぜひ参加しましょう。
ただし、状況にもよりますが、3次会に行く必要はないです。
2次会は、カラオケや女の子がいる店でなければ、さらに深い情報が入る可能性も高いですが、無理していく必要はないと思います。
ただ、アルコールが入ると、失言に気を付けましょう。あくまで仕事として行っているとの気持ちを忘れずに。(この点は、僕も何度も失敗しています。)
 

5.相手の気持ちを考える

これが一番大切です。相手が忙しい時に声をかけると、逆効果ですし、嫌われている人に何度も接触しても、相手も、自分も嫌な思いをします。
相手の状況や反応を見て、行っていきましょう。
僕もそうですが、ADHDの方には、相手との距離感が掴めない方も多いですよね
そんな方でもできるのが、朝の挨拶です。
朝は比較的、バタバタしていることは少ないですし、挨拶はして迷惑なことはありませんので、挨拶の後に様子を伺いながら、お礼を言ったり、世間話をしてみましょう。
 

まとめ

優秀な方であったり、確実に仕事をしてくる方には対抗はできません。
僕と同じように「仕事ができない」とお悩みの方は、他とは違う部分に少し力を入れ、相手に「えこひいき」されることで、少しでも差を埋めれるよう取り組んでみてはいかがでしょうか。