発達障害"グレーゾーン"を生き抜く

発達障害・ADHDで悩んだ経験と試行錯誤しながらゆるりと生き抜いてきた方法を紹介します。

小さな親切で、自己肯定感がアップ!?

ADHDの方は、不注意や多動性という特徴により、一般の方よりネガティブな感情を抱きやすいとされています。

忘れ物や衝動的な行動による失敗体験と、それを人に咎められる事で、自身喪失に陥り、「自分はダメな人間だ」という感情を抱くようになります。

その考えが頭に張り付くことで、本来の仕事に集中できなくなり、また新しいミスを重ねる「負のサイクル」が延々と続くことになります。

僕自身も、自分で自分を追いつめており、この負のサイクルを止めるために、学校の部活を辞めたり、転職したりと、今いる環境から逃げることで、心の防衛を図ってきました。

そうなってしまう前に、このサイクルを止めるためにできる事を行っていきましょう。

失敗しても、あまり思いつめないようにするには、自分の事を好きになる事が一番大切です。

全ての人に対して有効かはわかりませんが、「人対して親切な行動をする」ことが、自分が好きになる、つまり「自己肯定感の向上」につながる理由を紹介していきます。

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小さな親切

1.自分の居場所ができる

2.ドーパミンが分泌される

3.注意点

3.具体例

1.自分の居場所ができる

人は、昔から社会生活を営んでいくために、家庭や職場、地域といったグループを形成しています。特に、日本では、個より集団を重んじる傾向が強いですよね。

しかし、私たちは、ミスを重ね、それから起こるネガティブな感情から、集団になじめなかったり、わざと壁を作ってしまったりと、集団で孤立してしまいがちになります。

そうなるともちろん、個人としてのストレスは大きくなるばかりか、集団としても、別行動をする個に対して、ミスをした際に助けようという気もなくなってしまいます。

「人に親切にする」ことで、自身が集団の中にいるという事を周りにアピールでき、自分でも、ここに自分の居場所があると確認でき、安心することができます。

 

2.ドーパミンが分泌される

人に親切にすると、脳内物質のドーパミンが分泌されます。ドーパミンは、神経伝達物質の一つで、私たちのモチベーションや、やる気を向上させ、仕事や学習の能力を高める働きや、気持ち良いという感情を引き起こす効果を持っています。

つまり、仕事でのミスを防ぎ、親切による満足感を得ることができる、という事です。

ADHDの原因は、一説には、ドーパミン等の神経伝達物質の異常とも言われており、効果は一般の方よりも少ないのかもしれませんが、わずかながらでも効果はあると実感はしますので、試してみてください。

 

3.注意点

あくまで、「小さな親切」にすることです。

大きな仕事を引き受けてしまうと、それが重荷になってしまったり、ただでさえ仕事ができない私たちですので、ミスをしてしまい逆に迷惑をかけたり、自分の仕事が間に合わなかったり、と散々な結果になることが予想されます。

また、大きな仕事だと「見返り」を求めたくなってしまいます。あの時、自分はこう助けたのに、、と、思い出したら、逆にストレスの原因になってしまいます。

ふとした瞬間や、すきま時間を使って、後にひきずらない程度の親切を行っていきましょう。

 

3.具体例

実際の具体例としては、日常では、

・電車で席を譲る

・後ろの人のためにドアを支える

・道に落ちているゴミを拾う

会社では、

・郵便物をポストに持っていく

・会議室のイス並べ

・共同スペースの掃除

など、簡単で時間をとらない、限りなくミスが起こりえない事を選択しましょう。

 

まとめ

ADHDの方は、繰り返し起こすミスから、自己肯定感が低くなりがちです。

ミスからの自身喪失、さらにミスを重ねるという、負のサイクルを断ち切るためにも、少しずつ、前向きな感情を持てるよう取り組み、自分を好きになり、自己肯定感を高めていきましょう。